Indeedで応募が来ない原因は「職種名」かもしれません
「Indeedに求人を出しているのに、応募が来ない」。
そんな相談を受けて求人票を拝見すると、本文はしっかり書けているのに、職種名で損をしているケースが本当に多いです。
Indeedの検索結果で、求職者が最初に目にするのは職種名です。ここで「自分の仕事だ」と思ってもらえなければ、どれだけ作り込んだ本文も読まれません。
この記事では、私が実際に関わった求人票を題材にして、次の3つをお話しします。
- 職種名のどこが問題なのか
- どう直せばいいのか(公式・ビフォーアフター・キーワードの探し方)
- 職種名を直したあと、どの数字を見て改善を続けるのか
目次
実例:本文は充実しているのに、職種名で損をしている求人票
ある再生可能エネルギー企業(本社・東京)の、電気工事の施工管理者を募集する求人です。職種名はこうなっていました。
【建設統括長候補/COO候補】1級電気施工管理技士資格保有者|発電設備工事(野立て太陽光発電所及び系統用蓄電池)
本文はかなりよく書けています。
- 「300件以上・累計9,000億円規模」と、実績を数字で示している
- 「入社時 月30万円 → 6ヶ月後 月50万円 → 3年目 月80万円」と、給与の伸び方を実例で書いている
- 「向いていない方」を7項目、理由つきで書いている
- 「新入社員がお盆休みを申請したら、社長が即『いいよ』と答えた」という実話まで入っている
本文だけを見れば、中小企業の求人票としては上位に入る出来です。
それでも職種名がこのままだと、本文にたどり着く前に候補から外れてしまう可能性が高い。理由を順に見ていきます。
職種名でやりがちな5つのミス
ミス① 長すぎる(56文字)
Indeedは公式の解説で、職種名は30文字以内で具体的な業務内容がわかるように、と案内しています。
この職種名は56文字。スマホの検索結果では後半が途中で切れるので、肝心の「何の仕事か」(電気工事の施工管理)がほとんど見えません。
ミス② 求職者が検索しない言葉が先頭にある
一番目立つ先頭にあるのは「建設統括長候補」「COO候補」。これは会社が期待している役割です。
でも、1級電気工事施工管理技士を持っている人が、Indeedで「COO候補」と検索することはまずありません。検索されるのは「電気工事 施工管理」「施工管理 太陽光」など、自分の今の仕事を表す言葉です。
職種名は「会社が呼びたい名前」ではなく、「求職者が検索する名前」で付けます。
ミス③ 記号や条件を詰め込んでいる
【】、/、| などの記号に加えて、資格条件や工事の種類まで1行に入っています。
Indeedは、職種名の欄に職種名以外の情報(雇用形態・勤務地・記号・説明など)を書くと、無料掲載の求人は非掲載になる場合があると公式に案内しています。NG例として挙がっているのは「【賞与2回!】フロント受付/ワークライフバランス充実」のような書き方です。
目立たせたいという工夫が、かえって表示を減らしてしまう。これは本当によくあるパターンです。
ミス④ 資格名が正式名称になっていない
求人の中で「1級電気施工管理技士」と「1級電気工事施工管理技士」が混ざっていました。正式な資格名は「1級電気工事施工管理技士」です。
資格を持っている人ほど、正式名称で検索します。小さな違いですが、検索で拾われるかどうかに関わるので、表記は正式名称にそろえましょう。
ミス⑤ 勤務地の設定と、実際に働く場所がずれている
勤務地は「東京都中央区銀座」で登録されていました。ところが本文を読むと、実際は約2年間、北海道・東北・九州などの現場に駐在する仕事です。
求職者は「職種名 × 地域」で検索することが多いので、秋田や宮城で施工管理をしている人には、この求人が表示されにくくなります。
職種名と一緒に、「来てほしい人は、どこで検索しているか」を考えて勤務地を設定してください。
職種名をつくる「3つの部品」
職種名で迷ったら、次の3つの部品だけで組み立てます。
[何を・どこで]+[世の中で通じる職種名]+[区別する言葉]
| 部品 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 何を・どこで | 仕事の領域を絞る | 太陽光発電所の/大浴場の/訪問歯科の |
| 世の中で通じる職種名 | 検索される言葉そのもの | 電気工事施工管理/清掃スタッフ/歯科衛生士 |
| 区別する言葉 | 同じ職種の中での違い | 経験者/未経験/日勤/夜勤/統括責任者 |
Indeedの基準でも、「経験者」「未経験」「日勤」「夜勤」のようにポジションを区別する言葉は、職種名に入れてよいとされています。
逆に、次のものは職種名に入れません。キャッチコピーや本文の冒頭へ回します。
- 給与、賞与、休日などの条件
- 「急募」「高収入」などのあおり言葉
- 【】★!などの記号
- 会社の中だけで通じる役職名(「COO候補」「チーフ」など)
「COO候補」は大きな魅力なので、消すのではなく置き場所を変える、と考えてください。
求職者が使う言葉の探し方
「求職者が検索する言葉」は、会社の中で考えていてもなかなか出てきません。私は次の3つの方法で確かめています。
方法1 Indeedの検索窓に打ってみる
Indeedの検索窓に「電気工事」と入れると、よく検索される言葉の候補(サジェスト)が出ます。Indeed自身も、この機能で人気のキーワードを調べるよう勧めています。
方法2 ライバルの求人を20件見る
その言葉で実際に検索して、上位に出てくる求人の職種名を20件ほど書き出します。「同じ言葉を使いつつ、自社だけの[何を・どこで]を足せるか」を考えると、埋もれにくい職種名が見えてきます。
方法3 今いる社員に聞く(いちばん効きます)
「前の仕事を探していたとき、何と検索した?」と、今の社員さんに聞いてみてください。
社長が「施工管理」と呼んでいる仕事を、現場の人は「現場監督」と呼んでいる。そんな社内と求職者の言葉のずれが、この質問ひとつで見つかります。
ビフォー・アフター
今回の実例
ビフォー(56文字)
【建設統括長候補/COO候補】1級電気施工管理技士資格保有者|発電設備工事(野立て太陽光発電所及び系統用蓄電池)
アフター:職種名(21文字)
太陽光発電所の電気工事施工管理 統括責任者
アフター:キャッチコピー・本文の冒頭
年収900万円以上も可能。全国の大型太陽光・蓄電池案件を統括し、2年後は銀座本社のコアメンバーへ。
アフター:本文の冒頭3行
もとの本文は「当社はこれまで300件以上〜」と、会社の話から始まっていました。冒頭は求職者が最初に読む場所なので、読み手の話から始めます。
1級電気工事施工管理技士の資格と、現場をまとめてきた経験を、次は「会社の建設部門を動かす立場」で使いませんか。
全国で同時に進む大型の太陽光・蓄電池工事を、部長として統括していただきます。
ほかの業種
| ビフォー | アフター(職種名) | キャッチコピーに回す内容 |
|---|---|---|
| 【急募】フロントスタッフ/未経験歓迎 | ホテルのフロントスタッフ 未経験 | チェックイン対応がメイン、夜勤なし |
| 清掃スタッフ(朝だけOK) | 大浴場の清掃スタッフ | 朝6時〜9時だけ、週3日からOK |
| 歯科衛生士★残業ほぼなし★ | 予防歯科の歯科衛生士 | 18時半には全員退勤 |
| 事務スタッフ | 建設会社の工事書類作成スタッフ | 現場には出ません。パソコン入力が中心 |
最後の例のように、「事務スタッフ」のような広い呼び名は、ほかの大量の求人に埋もれます。Indeedも「コーディネーター」「事務スタッフ」のような呼び名は埋もれやすいので、具体的な表現にするよう勧めています。
職種名を直したら、4つの数字で効果を見る
Indeedの管理画面には、表示回数 → クリック数 → 応募開始数 → 応募数の4つの数字が並んでいます。
応募が少ないとき、どこで止まっているかによって直す場所が変わります。
| 止まっている場所 | 疑うところ | 直すこと |
|---|---|---|
| 表示回数が少ない | 検索に引っかかっていない | 職種名のキーワード、勤務地の設定、予算 |
| クリック率が低い(目安3〜5%未満) | 検索結果で選ばれていない | 職種名、給与の見せ方、キャッチコピー |
| 応募開始が少ない | 本文で離れている | 冒頭3行、仕事内容、給与の矛盾 |
| 応募開始→応募完了が少ない | 応募の手間で離れている | 応募方法、必要書類、入力項目 |
職種名を変えるときは、一度に1か所だけ変えて、2週間ほど数字を見ます。職種名と給与と本文を同時に変えてしまうと、何が効いたのかわからなくなります。
変えた日と内容、前後の数字を表に記録しておくと、次の求人をつくるときの財産になります。
実例に残っていた「職種名以外」の落とし穴
職種名を直しても、その先で離れられては意味がありません。今回の求人には、ほかにも2つ気になる点がありました。
落とし穴① 給与欄と本文の数字が合っていない
- 給与欄:月給50万円以上
- 本文の年収例:入社時 月30万円 → 6ヶ月後 月50万円
「50万円以上」を見てクリックした人が、本文で「入社時30万円」を見つけたら、どう感じるでしょうか。
試用期間の給与が違うのなら、給与欄にも「試用期間6ヶ月:月給30万円」と書いておく。数字のずれは、そのまま不信感になります。
落とし穴② 応募の手間が大きい
応募方法がメールで、さらに「履歴書と免状を事前に送ってください」となっていました。
ベテランの施工管理者は、今の現場を回しながら転職先を探しています。スマホで求人を見て「ちょっと話を聞いてみたい」と思っても、その場で履歴書と免状の画像を用意してメールするのは、かなり高いハードルです。
資格の確認は面接の段階でもできます。最初の応募は「Indeedからかんたん応募」にして、書類はあとでもらう。これだけで応募完了までの離脱は減らせます。
Indeedも、応募が少ないときは応募フォームの項目を必要最小限に絞るよう案内しています。
公開前のチェックリスト
職種名
- □ 30文字以内か
- □ 求職者が検索する、世の中で通じる職種名が入っているか
- □ [何を・どこで]が入っていて、ほかの求人と区別できるか
- □ 記号、条件、あおり言葉、社内だけの役職名が入っていないか
- □ 資格名は正式名称か
職種名のまわり
- □ 勤務地は「来てほしい人が検索する場所」になっているか
- □ 魅力や条件はキャッチコピーと本文の冒頭に入っているか
- □ 本文の冒頭3行は、会社の話ではなく読み手の話から始まっているか
- □ 給与欄と本文の数字は合っているか
- □ 応募のときに、その場で用意できない書類を求めていないか
まとめ
本文を一生懸命つくり込んだ求人ほど、職種名で損をしているのはもったいないことです。
まずは今の求人の職種名を、「求職者なら、この言葉で検索するだろうか?」という目で見直してみてください。それだけで、応募の入口は変わります。
なお、以前に比べて無料掲載だけでは表示されにくくなっています。職種名を整えたうえで、少額でも有料掲載を組み合わせ、4つの数字を見ながら改善していくのがおすすめです。

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